支援先サロン取組紹介

 

【取材・執筆協力】プリマヴェーラ神楽坂・東京都美容生活衛生同業組合

タイトル:サロンについて

2018年9月にプリマヴェーラ神楽坂をオープンして、15周年を迎えました。
プリマヴェーラ神楽坂の現在のスタッフは正社員が5人、パートが1人、外部スタッフが1人、新入社員が1人、店内の掃除をお願いしている女性の方が1人で、私も含めて10名のメンバーでやっています。
サロン全体のイメージはイタリアをイメージして作っていて、お店の名前の由来も絵画のプリマヴェーラからとっています。プリマヴェーラはイタリア語で春。新しいものであったり、始まりであったり、芽生えであったり、そういったイメージをサロンの中に取り入れています。
メニューの中ではヘッドスパが売りで、スパルームにこだわりがあります。スパルーム内は青の洞窟をイメージしていて、お店を作るときから色々な方と相談して、法律上、ドアを閉めることができる大きさを確保したんです。室内は音楽デザイナーと協力して、BGMはもちろんのこと、水がしたたり落ちてくる音を流すなどして、ゆったりとしたリラックス空間を演出しています。
また、プリマヴェーラ神楽坂とは別に、「スタジオプリマヴェーラ神楽坂」というお店を経営しています。こちらは2014年にオープンして、もうすぐ5年になります。お客様の要望に合わせてウィッグのカットやメンテナンス、オーダーメイドウィッグの受注、既製品の販売等を行っていますね。ウィッグの美容室と私は呼んでいます。

タイトル:神楽坂にサロンを出すまで

美容学校時代、美容師時代と寮生活が長かったんですが、寮生活が終わって住み始めたのが神楽坂だったんですね。大好きだったからこの街に住んだんですが、やっぱり好きなエリアだからお店を出したというのが一番ですね。あとは、銀座の美容室で10年修業をしていたんですが、銀座での修業後に、青山や渋谷に出店するとなると、客層がまるで違ってしまって、経験を活かせなくなってしまう。その点、神楽坂はお客様の層が銀座と似ているというのも感じたんです。ただ、サロンをオープンさせる前に、私は一般企業に14年務めたので、結構ブランクがありましたね。

タイトル:	サロンスタッフの教育について

今いるアイリストのスタッフについては、もともとは、アイリストの技術が全くなかったんです。手のかぶれが原因で美容師自体もやめていたんですが、私のところに「いまだに美容学校のお金を払っているのに、美容師をしていないことがつらい。私でも出来ることはないか」と、相談しに来たんです。当時はアイリストがスタートしたばかりで、どこでもまつ毛エクステをやっている状態じゃなかったので、うちのサロンで手がかぶれないアシスタントのアルバイトをしながら、有名なまつ毛エクステの先生にお願いして、まつ毛エクステの施術を日々学んでもらっていました。アルバイトをしながら生活費を稼いで、勉強して、2年間かかってデビューしました。

タイトル:雇用環境の整備について

サロンの就業規則については、サロンを開店した時に、それまで働いていた企業と一部上場会社の就業規則の二つを参考に作成しました。他のサロンさんと比較しても、しっかりとしたものになっていると思います。就業規則をきちんとさせようと思ったのは、一般企業に入った時に、「こんなにちがうんだ」と、美容師の雇用環境の悪さを痛感したことが大きいですね。なので、普通の美容室以上の環境を作り上げようと思ったんです。会社員と美容師の両方を経験しているからこそ、見えてくるものがあると思っています。例えば、有給休暇についても、法律に則って、年間最大20日、使わない分については翌年繰越可能にしています。職場も有給を取りやすい雰囲気があるので、取得率は80%ぐらい。シフトについても、スタッフの希望を聞いて、希望に沿った形に調整しています。
コンソーシアムの支援先サロンに応募した理由は、サロンスタッフの教育と人材不足、それと、就業規則の見直しのためで、支援先サロンになってからは、コンサルタントの方と協力して、就業規則については、セクハラやパワハラに関する項目の必要性の記載を追加するようにしました。あと、一番難しいところになるんですが、スタッフがよりモチベーションが上がるように基本給の見直しに着手しました。それらを盛り込んだ新しい就業規則の運用を4月1日から始める予定です。

タイトル:採用の状況

支援先サロンになってから、2018年の12月1日からの勤務としてジュニアスタイリスト1名を採用しました。また、2019年4月1日には新卒で社員が1名入ってくる予定です。今は、ひとまず、この二人の教育をしていかなければいけないな、と考えています。1人前のスタイリストとしてデビューさせてあげるために、いろいろ教えていきたいですね。12月から入ってきた子は、ZENBIや組合のニュースを見て、着付けのコンテストに出たいという気持ちで、うちに入ってきたので、責任をもって、着付けの講習会等があれば積極的に参加させてあげたいと思っています。

タイトル:講習会の感想について

講習会に参加させたスタッフは、自分がこれまでやっていない、まつ毛エクステや着付の講習会に参加して、凄く面白かったと言っていました。着付けの講習会なんかは、スタッフの売上の向上にもつながる技術なので、良い機会だったと思います。成人式のスタイリングの時に、ヘアは出来ても、着付けが出来ないと、「ヘアは出来上がりましたので、あとは山下さんお願いします」となってしまって、お客様をトータルでコーディネイトすることができない。それが出来るようになれば、スタッフにとって客単価が上がることにつながりますよね。
私自身もマネジメントに関する講習会に参加させていただき、とても勉強になりましたし、役に立っています。講習会に出たことで、就業規則や給与体系を見直そうという決断をしたので。自分一人では、専門的なところについて「本当にこれでいいのだろうか」と思ってしまいますが、講師の方やコンサルタントの方のおかげで方向性が見えてきました。
あと、無料講習会なので、お店にもスタッフにも金銭的な負担なく行けるので、ありがたいです

タイトル:今後の展望について

もっと美容界を魅力的な業界にしていきたいですね。
変えていくという意識を持って、1軒1軒がやっていかない限り、美容業界は変わっていきません。
私も、1店舗からでも美容業界をよくするという意識で、どこもやらないだろうなということを15年前からやってきていますし、これからもやっていきたいと思っています。

【取材協力先】プリマヴェーラ神楽坂